計測自動制御学会システムインテグレーション部門スワームロボティクス調査研究会のサイトです.

お知らせ

講演会の開催について

12月9日に北海道大学にて講演会の開催を予定しております.詳細は随時更新いたします.

日時:2013年12月9日(火)13:00 〜 17:00
会場:北海道大学

講演者:青沼仁志先生(北海道大学)
講演題目:個体間相互作用による内部状態の変化と攻撃行動の動機付け
 私たちは刻一刻と変化する環境の中で,状況に応じた行動をとることができる.他者が存在する社会環境では,個体間の相互作用は脳にどのように働き適応的な行動発現にかかわるのだろうか?ほとんどの動物で普遍的に見られる攻撃行動を題材として,社会的な適応行動の発現メカニズムの解明に迫る.
 闘争行動は,餌・縄張り・交尾相手などを争い,時に激しい攻撃を伴う.また,闘争はどちらか一方が引き下がると終結し,個体間に優劣関係が構築される.昆虫では,種内や異種間の攻撃を伴う闘争行動を容易に再現で,脳機能と行動を関連づけて議論しやすい.研究会では,アリやコオロギなどの昆虫の攻撃行動を題材として,昆虫の個体間相互作用が脳内生体アミンの働きを調節することで,個体の内部状態を実時間で変化させ,適応的な行動の動機付けや発現にかかわることを紹介する.また,生物実験をもとに提案したシステムモデルと計算機シミュレーションの結果,個体間相互作用と脳神経系に内在する多重フィードバック構造が適応的な行動の発現に重要であることを議論する.

講演者:三浦徹先生(北海道大学)
講演題目:昆虫における環境依存的表現型発現機構とその進化
 いかなる生物も取り巻く環境の中で生活を営んでおり,程度の差こそあれ環境は変動する.生物には,環境に応答して形質を変化させる「表現型可塑性」が備わっており,可塑性そのものも進化する形質として後世に受け継がれている.我々の研究グループでは,一部の昆虫類が示す環境依存的な表現型改変機構である「表現型多型」について,社会性昆虫やアブラムシ,ミジンコなどを研究対象として研究を進めてきた.本講演では,それらの例をもとに,昆虫類がどのように環境を察知して表現型の変更を行っているのか,またそういった表現型可塑性がどう生物進化に影響を与えるのかについて,研究例を紹介すると共に議論を深めていきたい.具体的には,環境センシングから,生理機構(神経機構や内分泌機構)を経て発生機構(あるいは行動発現機構)に伝達されていくのかについて解説し,応答の異なる集団間などでの差違にまつわる研究例を紹介しながら進化的な考察をしていきたい.

SI2013キーノート講演について

12月18〜20日に神戸国際会議場にて開催される第14回 計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会 にてOS『スワームロボティクス』を企画しております.18・19日に計18件の発表があり,内2件は以下のキーノート講演です.

日時:2013年12月18日(水)16:30 〜 18:00
会場:第L室 (504)

講演者:伊藤悦朗先生(徳島文理大学)
講演題目:ミツバチ8の字ダンスのエラーによる効果

講演者:松浦健二先生(京都大学)
講演題目:シロアリ社会における繁殖の組織化と労働の自己組織化

大会ウェブサイト:http://www.si-sice.org/si2013/index.html

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